Passion

作物に実がよく詰まっていると言われます。詰まり方が多いということは細胞の数が多いということ。メロンで言えば健康な状態になると、子孫を残すために、種に最後まで栄養を届けようとします。土の状態がよく、硬い耕盤の下までしっかり根をはると、作物自体が健康になるんだと思います。種を落とす時までしっかり栄養を保持するため、腐りにくく、日持ちがいいです。健康な人は風邪もひかないし、怪我もないように、作物も健康的に育てれば病害虫がよってきません。このような作物をいただくと美味しいと実感します。

急にメロンが枯れることをこのあたりではバッタン病と言っています。長雨が続いていきなり晴れると萎えてしまいます。そんな時は朝ハウスに行くことも怖かったです。それがまったく問題なくなりました。ヤマカワプログラムで水はけがよくなり、根が深く入るようになったからです。

以前は化成肥料をたくさんあげて、濃度が高くなって根がうまくはれなかったり、雨が続いたら病気になったり、害虫も大量に発生していました。なんのために堆肥を入れていたのか、なんのために畑を起こすのか、昔から言われるやり方ではなく、よく考えるようになりました。

そして化成肥料をたくさん使って、畑を必要以上に起こす作業が必要なくなりました。こうして不自然な化成肥料や耕起を減らすことで、土の状態がよくなり、地球環境の蘇生につながっていくと思います。