Passion

とにかく土づくりが大事だとしみじみ思います。

フォトギャラリーの写真に、堆肥から煙が出て湯気がたっている写真があります。牛糞ともみ殻、豚ふんともみ殻で堆肥を作っていますが、1年間かけてじっくりと熟成させています。写真は堆肥が発酵している様子です。このように完熟した堆肥を作るとミミズがたくさん出て、本当にいい土ができるんです。

また、ヤマカワ緑肥を土づくりに活かしています。たまねぎの畑で草をとっていると、小さな動くものがたくさん見えるようになりました。ミミズをはじめとして、土の中の小動物が増えたのですが、この小動物たちは作物を食べて害になることはありません。山の土のように自然の生き物の調和がとれた結果、良い土ができると思っています。

ヤマカワプログラムとの出会いは、現代農業という雑誌の特集を見たのがきっかけです。問い合わせをして講演会に出席しました。とにかくこれまでもなんでも良いと言われるものを試してきました。でも長続きするものはなかったんです。

大正8年に先代が入植してこの土地を切り開きました。現在5代目がついでいます。昭和45年頃、農耕馬からトラクターに入れ替わる時代を私の祖父は見てきました。その頃の土はさらさらだったといいます。トラクターが入ってからだんだん粘土質になってきて、水はけが悪くなってきました。戦後70年、化成肥料、チッソ、リン酸、カリばかり与えてきたので、畑がミネラルを吸い尽くされて、美味しい作物がとれなくなってきています。特にここ数年悪化してきて、どうしたら良いのかということばかり考えていました。そして、トラクターで堆肥を撒いた後、プラウという農機具で土を耕していたのが悪かったと気づきました。もう少し早く理解していたら解決できたと思います。

少しでも微生物が働きやすいようにして、土地に力をつけると、健康に作物が育ちます。健康に育つと自然に殺虫剤、殺菌剤、化学肥料を減らして、健康的に育てていくことができます。これまではプラウで微生物の住処を破壊してしまっていました。今はヤマカワプログラムでプラウを使うことなく、微生物を活かした土づくりを行い、地球環境の蘇生に取り組んでいます。