北海道真狩村　農enファーム

雨で倒れかかっても立ち上がるライ麦畑

農enファームは北海道虻田郡の真狩村にあります。ヤマカワプログラムに取り組んで2年がたちます。農enファームでは、雑穀、大豆、じゃがいも、にんじん、スイートコーン、いんげん豆、スナップエンドウ、ビート、ケールなどを自然栽培で栽培しています。

2010年に新規就農して以来、化学合成農薬、化学肥料を使わない自然栽培に取り組んで栽培しています。無農薬で栽培している、というところでも、化学肥料をバンバン使っていると、虫もたくさんついて野菜が健康的でないのを目の当たりしました。それで自分がやるとしたら自然栽培に取り組みたいと思いました。

ところがやってみると収量も少なく、一年目からとても苦労しました。補助金があって生活できましたが、自然栽培の厳しさを経験しました。今では無農薬、無化学肥料にこだわるより先に、微生物の住みよい環境を整えるのが先だと実感しました。続けているうちに野菜は健康に育ち、今では雨で倒れかかった麦も立ち上がり、虫に食われたケールの葉も自己修復したりします。

2013年にヤマカワプログラムを知って、いろんな方法で入手を試みましたが、3度断られました。それでも、なんとか山川さんに理解してもらい、光合成細菌と耕盤の土を煮たスープを畑に散布しました。これで土の質が変わり、植物の根が深く入るようになりました。

昨年畑を変えたのですが、以前化学合成農薬、化学肥料を使っていた畑を借りました。農薬や化学肥料は何年も消えず、本当の自然の状態に戻るには5-6年かかると言われています。ところが、光合成細菌＋土のスープをまいて、今年栽培したものを、化学物質過敏の方が食べても全く問題なく食べられました。ヤマカワプログラムは難しい自然栽培を短期間で始めることができる方法のひとつだと思います。

作物の大きさについては無選別です。大粒のものもあれば小粒のものも混ぜています。自然の状態は大きいものもあれば小さいものもあるので、無選別としています。

〒048-1622
北海道虻田郡真狩村字加野405-7